VDIとRDSの違い【わかりそうでわからないを解消】

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こんにちは、みるまの(@_mirumano_)です。


コロナの影響に伴い、
リモート環境を導入したいと考えている方は多いのではないのでしょうか?


リモート環境を整える上で、確実に知っておきたいのが、
シンクライアントという概念です。


そしてシンクライアントを深掘りしていくと、
確実に目にするのが、RDSとVDIです。


しかしRDSとVDIの違いについて
はっきりできていない方も多いのではないでしょうか?
実際この二つの単語を理解するのは少し難しい部分があります。



この記事では、RDSとVDIについて大枠から、
わかりやすく解決していきたいと思います。

この記事の内容
◆VDIには広義的な意味と狭義的な意味がある
◆SBCとは?
◆シンクライアントの方式
◆SBCとVDIの違い

VDIとは?


VDIとは(Virtual Desktop Infrastructure)の略語で
直訳すると「デスクトップ仮想化」になります。


この言葉なのですが、最近様々な場面で使われているものの、
広義的な意味と狭義的な意味に別れており、
少し理解しにくい部分があります。

VDIの広義的な意味


VDIの広義的な意味で捉えると直訳したそのままの
「デスクトップ仮想化」になります。


デスクトップ仮想化というのは、
一般的にはPCの端末でするOSやアプリケーションなどの処理を
端末とは別のサーバー側で行う仕組みのことです。


文字通り端末のデスクトップは仮想であり、
実際の処理はサーバー側で行なっているという意味です。


このようなデスクトップ仮想化のことを、
「シンクライアント」とも呼びます。

VDIの狭義的な意味


このシンクライアントには方式が4つあり、
その中の一つがVDIになります。


つまりあなたが複雑だと感じるのは、
広義的なVDI(=シンクライアント)の方式の中に、
VDIという方式があるからです。



ちなみにVDI方式というのは、
中央集権化したサーバーの中に、
PCごとの仮想サーバーを構築する方式です。

RDSとは?


RDSとはリモートデスクトップサービスの略で、
この言葉もシンクライアント方式の一つになります。


つまりここまでの内容をまとめるとこうなります。


ちなみにこのシンクライアントの方式を深掘りしていくと、
他にもSBC(サーバーベース型)や、ネットワークブート型など
様々な方式が出てくるのですが、RDS型とSBC型は同じ方式を示しています。

シンクライアント(=デスクトップ仮想化&広義のVDI)

シンクライアントの方式
①ネットワークブート型
②画面転送型
  1RDS型(=SBC型)
  2ブレードPC型
  3VDI型

VDI方式とRDS方式の違い


VDIとRDSの概念を大枠で理解してもらえたと思うので、
それぞれの違いを解説していきたいと思います。


ちなみにここから解説する「違い」というのは、
シンクライアントの方式という観点から見た違いになります。

VDIとRDSの違いは共有範囲


シンクライアントというのは、
端末上ではなくサーバー側であらゆる処理を行う方式です。



具体的な処理というのは、
OSやアプリケーションの実行です。

RDSはOSとアプリケーションを共有する


RDSでは、OSやアプリケーションを全て共有するため
使用者によって、環境のバリエーションを生み出すことができません。


つまり、複数人の利用に対応していないアプリケーションなどの利用が、
RDSではできないことになります。

VDIはOSとアプリケーションを共有しない


一方でVDIでは、中央集権化したサーバーの上に、
仮想化基盤を置いて、端末ごとに仮想マシンを構築します。


これにより、OSやアプリケーションを共有しなくていいので、
自分に必要なPCの環境設定を行うことができます。

RDSとVDIの比較


それぞれの特徴を見ると、
VDIの方がメリットが多いと感じるかもしれません。


しかし、VDIにはユーザーごとで仮想マシンを構築しなければならないので、
サーバーのスペックが高くなければなりません。


そのためコスト面でのデメリットが大きくなります。


一方でSBCはOS・アプリケーションを共有することになるため、
VDIほどサーバーに対するスペックの要求が高くありません。
そのためコスト面で見るのであれば、SBCに軍配があがることになります。

まとめ:VDIとRDSの違い


いかがだったでしょうか?
最後に簡単にまとめておきたいと思います。

◆VDIには広義的な意味と狭義的な意味がある
 広義:デスクトップ仮想化
 狭義:デスクトップ仮想化の方式の一種

◆SBCとは?
 →(VDI同様)デスクトップ仮想化の方式の一種

◆シンクライアントの方式
 ①ネットワークブート型
 ②画面転送型
 1RDS型(=SBC型)
 2ブレードPC型
 3VDI型

◆SBCとVDIの違い
SBC:OS・アプリケーションを共有→コスト面メリット有り
VDI:OS・アプリケーションは個人で選択可能
   →コスト面のデメリットあり

以上になります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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