こんにちは、みるまの(@_mirumano_)です。
最近話題になっている「2025年の壁」という言葉、
これは今後の日本経済を語る上で、
かなり重要なキーワードになるものです。
この記事では「2025年の壁」について
わかりやすく解説していきいと思います。
まずは目次から。
2025年の壁とは?
2025年の壁とはDXが進まないことが原因で起こる、
経済損失リスクのことを示しています。
DXとはデジタルトランスフォーメーションのことで、
「ITの活用を通して企業の優位性を確立すること」です。
要はIT化を進めてさらなる変革を進めることを
DX(デジタルトランスフォーメーション)と言いいます。
DXという言葉自体は2004年ごろからあったのですが、
近年IoTやAI、VRやARなど様々な新技術が生まれてきており、
IT技術の進化はめまぐるしいものになっています。
そして日本もこのIT化の波にうまく乗って、
変化をしていかなければ、2025年から2030年の間で、
最大12兆円もの経済的損失が生まれると言われています。
経済産業から発表された「2025年の壁」
この2025年の壁という言葉は、
2018年の9月に日本の経済産業省が発行されたDXレポートで
初めて発表されました。
すでにDXレポートが発表されてから2年経ちましたが、
DXという言葉の知名度が上がってきたのは、最近のことです。
では、なぜ最近になってDXという言葉が普及してきたのか?
これはコロナの原因であらゆることのオンライン化が進み、
DX促進の必要性に対する認知度が上がってきたからです。
2025年の壁における問題
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実際日本のDX化は他国に比べて遅れをとっており、
デジタル競争ランキングというスイスのIMD(ビジネススクール)が出している
指標では23位の位置付けになっています。
この指標では1位はアメリカ、2位シンガポール、3位スウェーデンとなっており、
アジア勢で見ると香港が8位、韓国が10位、台湾が13位と続きます。
かつてはモノづくり大国として製造業のトップを占有していた日本ですが、
デジタル化という観点で見ると、世界から大きく遅れをとっており、
アジア勢からも引き離されています。
こういった問題からもDX化促進が2025年の壁を乗り越えるための
大きな課題となってくるのですが、
それを阻む問題とはどんなものになるのでしょうか?
2025年の壁問題①日本のSI産業構造
SIというのはシステムインテグレーションを意味し
コンピュータやソフトウェア、ネットワークなどを組み合わせて、
利便性の高いシステムを作ることです。
わかりやすい例でいうと勤怠管理システムや、経費管理システムなど
こういったシステムを作り出すことをシステムインテグレーションと言います。
日本の企業はこういったシステムの構築、
SI構築をSI業者に丸投げするという特徴があります。
なんとなく企業のシステム構築はIT専門家がするという発想が生まれてきますよね?
しかし、他国はこういった産業構造ではありません。
自社のシステムに関しては自社内で構築し、運用する、
というのが他国の基本的なSI構造です。
日本のSI構造だと、全てを外注しており、
自社内でのIT人材の必要性がありません。
こうなると、そもそもシステム構築して何ができることかわからない、
それが原因でSI業者のいいなりになってしまう、
などの問題が起き、負荷をかければできることもしなくなり、
イノベーションが生まれない状況に陥ります。
2025年の壁問題②ITに対する鈍感さ
![](https://mirumanoblog.com/wp-content/uploads/2020/12/thought-catalog-IjpqsMP6RzY-unsplash-1024x683.jpg)
これは現在の日本教育の問題と言えるかもしれませんが、
日本は英語ができる人が圧倒的に少ないです。
というのもITに関する情報のほとんど英語で公開されます。
つまり、最先端の技術に関する情報を入手するのであれば、
英語力が必要となってきます。
しかし、日本は全国民が義務教育で英語を勉強しているにも関わらず、
実際に実務レベル、もしくは最低限の読み書きをできる人が
他国に比べて圧倒的に少ないという特徴を持っています。
最近の若い人は英語に対する意識も高く、
話せる人は多いですが、やはり経験のある中間層や管理職に英語を話せる人がいない、
そういった状況は、多くの企業で見られるのではないでしょうか?
こうった状況が日本のDX化を阻む問題となっており、
2025年の壁を乗り越える上で大きな課題の一つになっていることは、
まちがいないでしょう。
2025年の壁③IT人材の不足
これは最初に紹介した日本のSI構造による問題でもあるのですが、
IT人材そのものが不足しているという問題点です。
日本人のイメージとして、エンジニアやプログラマーよりも、
営業やマーケターのイメージの方が華やかであり、
技術者の給与面についてもそれほど高くないイメージがあると思います。
また、日本の終身雇用という雇用形態により、
その企業だけで使用できるスキルは上がるものの、
他社でも使用できるスキルが得られないという状況もあり、
IT人材のそのものの不足が懸念されています。
こういった現状もあり、能力の高いフリーランスへの外注など、
より高いスキルへの投資が進んでいるものの、
それでも他国には遅れを取っていることはまちがいなく、
2025年の壁の大きな問題になってくるでしょう。
2025年の壁への対策
では、こういった問題に対してどういった対策をするべきなのか?
上記の問題点を見ると日本の構造そのもの変えていかなければ、
2025年の壁を乗り越えるのは難しいでしょう。
しかしどの問題にも共通しているのが、
IT人材を育てなければいけないという部分です。
もちろん若い人もそうなのですが、国・企業の幹部クラスの人たちが、
IT人材としてスキルを上げていくことができれば、
2025年の壁は乗り越えることができるかもしれません。
まとめ:2025年の壁とは?
いかがだったでしょうか?
最後に簡単いまとめておきます。
2025年の壁とは?
:DX(デジタルトランスフォーメーション)
が進まないことが原因で起こる経済損失リスク
2025年の壁における問題点
①日本のSI産業構造
②ITに対する鈍感さ
③IT人材の不足
以上になります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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